YouTubeのアンチコメントとは?
アンチコメント(批判コメント)とは、動画の投稿者や動画に対して向けられる、悪意のある否定的なコメント のことです。アンチコメとも呼ばれます。
その目的は動画を良くするためのアドバイスではありません。 投稿者を傷つけること、不快にさせること、攻撃すること自体が目的です。
YouTubeのアンチコメントの例
よくあるアンチコメントのパターンを7個紹介します。
単純な悪口
動画の内容とは関係なく、投稿者個人を傷つけようとするコメントです。
例)「見ててイライラする」 「話し方がムリ」 「面白くないから辞めれば?」 「声が嫌い」
見た目に関する批判
投稿者の容姿について、ネガティブなことを言うコメントです。
例)「今日の髪型、変だよ」 「太った?」 「服装のセンスないね」
動画の内容への批判
動画の企画そのものを否定したり、けなしたりするコメントです。
例)「こんな動画、誰が見るの?」 「企画がしょうもない」 「いつも同じことばっかりで飽きた」
撮影や編集への批判
撮影や編集のクオリティについて指摘するコメントです。
例)「画質が悪くて見にくい」 「BGMがうるさくて、声が聞こえない」 「テロップ(字幕)の色が見づらい」
知識や発言の間違い指摘
動画内で話した内容の、細かい間違いを指摘するコメントです。
例)「それ間違ってる。勉強し直したら?」 「〇〇も知らないとか、ありえない」 「知ったかぶりするな」
他のYouTuberとの比較
他のチャンネルの名前を出し、比較して下げるコメントです。
例)「〇〇さんの方が、もっと面白い」 「〇〇さんの動画のパクリでしょ」 「〇○さんを見習ってほしい」
上から目線のアドバイス
親切なアドバイスを装いながら、実際には投稿者をコントロールしようとしたり、否定したりするコメントです。
例)「こうした方がいいって、前から言ってるよね?」 「普通はこうするでしょ。なんでやらないの?」 「視聴者のこと考えてる?」
YouTubeでアンチコメントをする人の心理
アンチコメントをする人の心理は7つあります。
ストレス発散
仕事や学校などのリアルな生活でイライラしたり、うまくいかないことがあったりして、ムシャクシャしている。そのイライラを動画の投稿者にぶつけて、スッキリしようとしています。
嫉妬
投稿者が楽しそうだったり、人気があったり、お金を稼いでいたりするのを見て「なんでアイツだけ!」とうらやましく思っています。ズルいと感じて、悪口を言って引きずり下ろしたくなります。
目立ちたい
「誰でもいいから自分に注目してほしい」と思っています。 良いコメントは埋もれてしまいますが、ひどいコメントを書けば、投稿者や他のファンが「やめろよ!」と反応してくれます。怒られたとしても、反応してもらえたことで満足してしまいます。
自分は正しいと思いたい
「こいつのやり方は間違ってる」「自分が注意してやらないと」と、自分勝手な正義感を持っています。相手を悪いヤツと決めつけて攻撃することで、「自分は間違ってない」「自分の方がエラい」と気持ちよくなりたいと思ってます。
みんなもやってるから
すでに悪口のコメントがいくつかあると、「あ、この人は叩いてもいいんだ」「みんなも書いてるから、自分も書いちゃえ」と悪いことだという感覚がマヒしてしまいます。
ヒマつぶし
特に深い理由はなく、ただのヒマつぶしや遊びとしてやっている人もいます。 相手がどれだけ傷つくかを想像できず、自分のコメントで人が反応したり、場が荒れたりするのを面白がっています。
ネットだから強気になれる
インターネットは自分の顔や本名がバレないことが多いです。 面と向かっては絶対に言えないようなひどい言葉も、「どうせバレない」と思うと強気になって平気で書けてしまいます。
YouTubeのアンチコメントへの対処法10選
マインド
まず前提として、どれだけいい動画を作っても、チャンネルが大きくなればなるほど、一定数のアンチコメントは必ず現れます。 「自分の動画が悪いからだ...」と深刻に受け止めすぎないようにしましょう。
無視する
アンチコメントの目的は「投稿者や他のファンに反応してもらい、構ってもらうこと」です。 あなたがコメントに言い返したり反論したりすると、アンチは「反応してくれた!」と喜び、さらに攻撃的になります。火に油を注ぐだけなので、絶対に反応しないようにしてください。
ユーザーを「非表示」にする
一番おすすめの方法です。
ユーザーを「非表示」にすると、そのユーザーのコメントは、今後あなたのチャンネルの全動画で他の誰からも見えなくなります。
本人は「コメントが投稿できている」と思っています。別のアカウントを作ってまで攻撃してくる可能性が低くなります。
アンチ側(非表示にされた側)に通知はいきません。
やり方は簡単です。コメントの横にある「︙(三点リーダー)」をクリックし、「チャンネルでユーザーを非表示にする」を押します。
コメントを削除する
単純にそのコメントだけを消す方法です。
アンチに「消された」と気づかれると、逆上して何度も書き込んでくる可能性があります。そのため、この方法はあまりおすすめではありません。
非表示にするほどではない単発のコメントや、明らかにスパムの場合に使いましょう。
コメントを承認制にする
コメントを承認制にしましょう。
あなたが承認するまで全てのコメントが非公開になります。
アンチコメントを100%防ぐことができます。
デメリットは、応援コメントも含む全てのコメントをチェックする手間がかかること。視聴者のコメントがすぐに反映されないため、交流が生まれにくくなる可能性があります。
コメント欄を閉じる
荒れがひどい動画や、炎上しやすいデリケートな話題を扱う場合、一時的にコメント欄をオフにするのもありです。
通報
アンチコメントが悪質な場合はYouTubeに報告しましょう。
法的措置を取る
単なる悪口を超えて、以下のようなレベルに達した場合は、法的な措置(発信者情報開示請求を経て、損害賠償請求や刑事告訴)の対象となります。
- 名誉毀損:「こいつは過去に犯罪を犯した」「不倫している」など、具体的な事実を装って社会的評価を下げる内容。
- 侮辱:「バカ」「死ね」「デブ」など、具体的な事実がなくても、相手を侮辱し軽蔑する内容。
- 脅迫:「殺すぞ」「家を特定したからな」など、危害を加えることを予告する内容。
- プライバシー侵害:本名、住所、電話番号などを本人の許可なく晒す内容。
外注
「アンチコメントを非表示にしたいけど数が多すぎる」
こんな場合はランサーズなどのクラウドソーシングサイトで、アンチコメントを非表示にする作業を外注しましょう。
改善する
もしアンチコメントが建設的な意見だったら取り入れましょう。
例)
「BGMが大きすぎる。声が聞こえない。」
「〇分〇秒のテロップが間違っている」
「〇〇の部分が長すぎて間延びしてる」
YouTubeのアンチコメントに対して反応しないほうがいい理由
アンチコメントは基本的にスルーすべきです。理由が4個あります。
相手の思うツボだから
アンチコメントを書く人の最大の目的は「反応をもらうこと」「注目されること」です。あなたが怒ったり、反論したり、悲しんだりして反応した瞬間、相手は「構ってもらえた」「効いてる」と成功体験を得てしまいます。 それは、荒らしにエサを与えるのと同じです。喜んだ相手は、さらにあなたを攻撃したり、同じ行為を繰り返したりするようになります。
炎上につながる
あなたが反応すると、それが新たな燃料となり、事態がエスカレートします。アンチコメントは1対1の問題ではなく、他の多くの視聴者も見ています。あなたが反論すれば、それを見たアンチがさらに反論し、場合によっては他のファンも参戦して「アンチ vs ファン vs 投稿者」という泥沼の戦いが始まってしまいます。炎上につながります。
あなたの貴重な時間が奪われるから
たった一つのアンチコメントのために、あなたが悩み、怒り、悲しむのはもったいないことです。アンチコメントに対応する時間とストレスは膨大です。アンチに時間を使うぐらいなら動画作成に時間を使いましょう。
不毛な戦いだから
アンチコメントをする人は、論理的な話し合いを求めていません。彼らは相手を打ち負かすことやストレス発散を求めているだけです。
あなたがどれだけ丁寧に、論理的に説明しても、彼らが納得することはありません。議論は成立せず、ただ時間を浪費するだけの不毛な戦いにしかなりません。
まとめ
以上です。