 
		YouTube登録者1000人の収入
登録者1,000人時点での広告収入は、月数百円〜3,000円になることが多いです。
この金額になる理由を説明します。
まず前提として、YouTubeの収入は登録者数ではなく、動画の再生回数で決まります。 1000人登録者がいても動画が再生されなければ収入は0円です。
収益化の条件には「年間4000時間の再生」も必要です。 これを達成したばかりのチャンネルは、月間の総再生回数が「数千回〜1万回」程度のことが多いです。
広告単価の目安は「1再生あたり0.1円〜0.5円」ほどです。
仮に月間1万回再生されたとして計算してみます。
・(広告単価を低めに見積もった場合)1万回 × 0.1円 = 1,000円
・(広告単価を高めに見積もった場合)1万回 × 0.3円 = 3,000円
このため、1000人を達成して収益化が始まった直後の収入は、月数千円程度になります。
ここから動画が伸びて、月間10万回再生になれば月1万円〜3万円、月間100万回再生になれば月10万円〜30万円というように増えていきます。
YouTube登録者1000人の割合
YouTubeから「登録者1000人以上のチャンネルが全体の何%か」という公式なデータは発表されていません。
しかし、さまざまな調査やマーケティング会社の分析によると、 登録者1000人を達成しているチャンネルは、全体の約10%〜15%程度と言われています。
これを裏返すと、YouTubeに存在するチャンネルの約85%〜90%は、登録者1000人に達していない、ということになります。
多くの人が1000人という目標を達成する前に、動画投稿をやめてしまいます。
つまり、登録者1000人というのは、YouTubeを始めた人の中で上位1割強に入った証です。
登録者1000人の難易度はかなり高いです。ほとんどの人が、1000人達成を前に挫折して動画投稿をやめてしまいます。登録者1000人いった人はすごいです。
※データのソースを載せておきます。
ソース1:海外メディア
複数の海外メディアや分析サイト(Awesome Creator AcademyやBrain Mediaなど)が引用しているデータ(※2024年時点での言及)によると、以下のような数値が示されています。
・YouTube上の総チャンネル数:約1億1000万
・登録者1000人以上のチャンネル数:約1000万
このデータを元に計算すると、 1000万 ÷ 1億1000万 = 約9.1% となり、「登録者1000人以上は上位約9%」となります。
ソース2:Indiy(約8.9%)
YouTubeクリエイター向けのサービスを提供している「Indiy」というサイトが2022年のデータとして言及している記事では、以下のように記載されています。
登録者1000人以上のYouTubeチャンネルの正確な割合は 8.86% です。
(出典:Indiy "How many YouTube Channels have over 1k subscribers?")
YouTube登録者1000人までかかる期間
登録者1000人までにかかる期間は人によって全く違います。
早い人は2〜3ヶ月。平均的には半年〜1年半。長い人で2年以上。これぐらいです。
なぜこんなに差が出るのか。以下の3つの要素によって差が出ます。
【動画のジャンル】
視聴者の多い人気のジャンル(エンタメやゲームなど)は早く伸びます。逆に、専門的でニッチなジャンルは伸びるのに時間がかかります。(私がやっているようなYouTube攻略のジャンルとか)
【動画の質】
動画の質が低いと1000人達成まで時間がかかります。
【投稿頻度】
投稿頻度が極端に低い(例:半年に1本)と達成までの期間は長くなります。
多くの場合、最初の100人を集めるまでが一番時間がかかります。 そこを乗り越えると、少しずつ登録者の増えるスピードが上がっていく傾向があります。
YouTube初心者の場合、1000人達成までに1年は見込んでおいてください。
YouTube登録者1000人でできること
登録者1000人を達成すると、できることが大きく広がります。
一番大きいのはYouTube パートナープログラムに申請する権利が手に入ることです。
これはYouTubeで収益を得るためのスタートラインに立つことを意味します。
ただし、申請にはもう一つの条件が必要です。
- チャンネル登録者 1000人
- 過去12ヶ月の総再生時間 4000時間 (または過去90日間のShorts再生回数 1000万回)
この2つの条件をクリアして、YouTubeの審査に通ると、以下のことができるようになります。
広告収入
動画(長尺動画やショート動画)に広告がつけられるようになります。 動画が再生されるたびに広告収入が入ります。 多くの人が「YouTuber」と聞いてイメージする、最も基本的な収益源です。
スーパーチャット やスーパーサンクス
これは、視聴者から直接投げ銭をもらえる機能です。
スーパーチャット:ライブ配信中に、コメントを目立たせるためにお金を送る機能。
スーパーサンクス:公開済みの動画に対して、感謝の気持ちとしてお金を送る機能。
チャンネルメンバーシップ
あなたのチャンネルの月額制ファンクラブを作れる機能です。 月額料金を払ってくれたメンバーだけに限定の動画やバッジ、スタンプなどを提供できます。 安定した収益源になります。
YouTube登録者1000人までの道のり
0人から1000人を達成するまでの具体的な道のりを、4つのフェーズに分けて解説します。
フェーズ1:準備期(チャンネル開設〜0人)
「何を、誰に、どう届けるか」を決める時期です。 ここで設計図をしっかり描けるかで、今後の伸びが決まります。
【ジャンルを決める】
ジャンルを決めます。自分の好きなジャンル、得意なジャンル、競合に勝てそうなジャンルを選びましょう。
【チャンネル設計をする】
チャンネルのコンセプトやターゲット、動画のスタイルなどをあらかじめ決めておきます。
【必要な機材を揃える】
今の時代、スマホで十分です。高価なカメラは不要です。
フェーズ2:導入期(0人 → 100人)
挫折率が一番高い時期です。動画を投稿しても再生回数は1桁か2桁が普通。 YouTubeがまだ、あなたのチャンネルを何者か認識していないため、おすすめにも表示されません。 この無風状態に心が折れて、ほとんどの人がやめてしまいます。
ポイントをいくつかお伝えします。
【量をこなす】
まずは、自分のチャンネルの存在をYouTubeに知ってもらうため、動画を投稿し続けましょう。最低でも10本、できれば30本は投稿してみましょう。 この時期は練習期間と割り切ります。
【サムネイルとタイトル】
視聴者は、動画の中身ではなくサムネイルとタイトルを見て、再生するかを0.5秒で決めます。 中身が良くても、クリックされなければ0回再生と同じです。 動画編集と同じくらい、サムネイルとタイトルの作成に時間をかけましょう。
【マインドセット】
この時期は再生回数や登録者数を見てはいけません。継続することだけを考えます。
フェーズ3:成長期(100人 → 500人)
100人を超えると、コメントやいいねが付き始めます。 YouTubeもあなたのチャンネルを「〇〇のジャンルの専門家」と認識し始め、少しずつ関連動画やおすすめ(ブラウジング)に表示するようになります。
【アナリティクスを見る】
アナリティクスでクリック率と視聴者維持率を確認しましょう。
クリック率:サムネイルとタイトルが魅力的だったか(目安は5%以上)
視聴者維持率:動画の内容が面白かったか(冒頭30秒で半分以上が残っているか)
【伸びた動画を真似る】
投稿した動画の中で再生回数が伸びたものがあったら、それが視聴者があなたに求めているものです。 なぜ伸びたのかを分析し、そのテーマや切り口を真似て、新しい動画を作りましょう。投稿→分析→改善のサイクルを回すことで、着実に登録者が増えていきます。
フェーズ4:加速期(500人 → 1000人)
500人を超えると、登録者の増えるスピードが明らかに変わります。 過去の動画が掘り起こされ、チャンネル全体が活気づきます。 1本の動画がプチバズ(数万再生)を起こし、1日で100人以上増える、といった経験をする人も出てきます。
この時期、もう一つの壁にぶつかります。 それは登録者1000人より「年間総再生時間4000時間」の条件クリアが難しい、という現実です。 登録者は増えても、再生時間が足りない人は大勢います。 動画1本あたりの長さを少し伸ばしたり、視聴者を飽きさせない編集を徹底したりして、長く見てもらう工夫が必要です。
まとめ
以上です。