YouTubeのSEO対策とは?
SEO対策とは、自分の動画を検索結果の上位に表示させるための施策のことです。
SEOは「Search Engine Optimization(検索エンジン最適化)」の略です。SEO対策は「VSEO(Video SEO)」とも言われます。
例えば、あなたがYouTubeで「YouTube 収益化」で検索したとします。 その時に、たくさんの動画が順番に並びますよね。 この順番のできるだけ上の方に自分の動画を表示させる。 これがSEO対策です。上の方に表示されるほど動画の再生数が増えやすくなります。
SEO対策には、検索結果だけでなく、関連動画に表示されやすくする工夫も含まれます。
YouTubeのSEO対策のメリット
SEO対策をするメリットは2つあります。
①再生回数が増える。検索や関連動画から動画を見に来てくれる人が増えます。
②動画が資産になる。 SEO対策をしっかりしておけば、その動画がずっと再生され続けます。 たとえ動画が古くなってもです。
YouTubeのSEO対策のデメリット
SEO対策のデメリットが1つあります。
それはすぐに効果が出ないことです。 SEO対策をして動画を公開しても、次の日にいきなり再生数が10倍になるわけではありません。 YouTubeが動画を評価して、検索順位が上がるまでには時間がかかります。 効果が出るまでに数週間から数ヶ月はかかります。
YouTubeのSEO対策のやり方
SEO対策のやり方を解説します。全部で7ステップあります。
ステップ1:キーワード選定
まず最初に、狙うキーワードを決めましょう。
キーワードとは、視聴者がYouTubeの検索窓に入力するときのワードのことです。例えば「朝ごはん レシピ」などです。
YouTubeの検索窓に文字を打ち込むと、候補の言葉(サジェストと言う)が出てきます。 これを参考にするのがおすすめです。
動画1本で1つのキーワードを狙うようにします。
ステップ2:タイトル
次はタイトルを考えます。
タイトルは、検索結果で視聴者がサムネイルの次に見る重要な情報です。 ここで「面白そう」「私の悩みを解決してくれそう」と思わせないと、クリックされません。
【タイトルのコツ】
キーワードを必ず入れる: ステップ1で決めたキーワードをタイトルに含める。
キーワードは左に置く: 検索結果では、タイトルの最初の方が目立ちます。特にスマホでは長いタイトルは途中で切れてしまいます。狙うキーワードは前半に入れましょう。
数字を入れる: 「5つのコツ」「10分で分かる」「厳選3選」のように、具体的な数字を入れるとか目を引きやすくなります。
パワーワードを使う: 「必見」「完全版」「知らないと損」「初心者向け」といった興味を強く引く言葉を入れましょう。
YouTubeタイトルの付け方のコツ9選【クリック率が上がる】
ステップ3:サムネイル作成
サムネイルは動画の顔です。 検索結果やおすすめ欄に並んだ時、視聴者は数秒で「見るか」「見ないか」を判断します。 その判断基準のほとんどがサムネイルです。
【サムネイルのコツ】
・文字は大きく、少なく: スマホの小さな画面でも一瞬で読めるように、文字は「大きく」「太く」「少なく」しましょう。
・動画の内容が一目で分かる: 動画で何が得られるのかがパッと見て分かるデザインにします。(例:料理動画なら完成した料理の写真を大きく載せる)
ステップ4:概要欄
概要欄は、視聴者への説明だけでなく、YouTubeのAI(アルゴリズム)に「この動画は、こういう内容について詳しく説明している動画ですよ」と正確に伝えるための場所です。
【概要欄のコツ】
・タイムスタンプ(目次)を入れる: 「00:00 オープニング」「01:30 〇〇のやり方」のように、動画の目次を書きます。視聴者が見たい部分にすぐ飛べるようにします。こうすることで、視聴者満足度が上がるし、YouTubeからの評価も上がります。
・動画の要約を書く:動画の内容を簡潔にまとめます。その際、タイトルで使ったキーワードや関連キーワードを、文章として不自然にならないように盛り込みます。
ステップ5:タグ
タグは、動画に関連するキーワードを登録する場所です。 昔に比べるとタグのSEO効果は下がったと言われていますが、設定しておいて損はありません。
【タグの設定方法】
メインキーワードと関連キーワードの2つを設定するようにします。
メインキーワード: ステップ1で決めた、動画で狙うキーワード。(例:「マッチングアプリ 初デート」)
関連キーワード: ステップ1で集めたサジェストキーワード。(例:「マッチングアプリ 初デート 場所」「マッチングアプリ 初デート 話題」など)
タグは10〜15個程度を目安にしましょう。入れすぎは逆効果です。
ステップ6:再生リスト
再生リストは、複数の動画を一つのまとまりにする機能です。
再生リストを作っておくと、視聴者が一つの動画を見終わった後、自動で次の動画が再生されます。「チャンネル全体の総再生時間」が伸びやすくなります。YouTubeは「視聴者がどれだけ長くYouTubeに滞在してくれたか」を重視しています。
【再生リストのコツ】
テーマごとに分類する: 「〇〇講座(全10回)」「〇〇ゲーム実況シリーズ」「簡単レシピ集」など、視聴者が連続で見たくなるようなテーマでまとめましょう。
再生リスト自体もSEO対策をする: 再生リストにもタイトルと説明文が設定できます。ここにもキーワードを入れておくことで、再生リスト自体が検索結果に表示されることもあります。
ステップ7:カードと終了画面の設定
カードと終了画面を設定しましょう。視聴者が動画から離脱するのを防げます。
【カード】
動画の途中で、右上に小さく表示される「i」マークの通知です。関連する他の動画や再生リストをおすすめできます。動画内で「詳しい解説はこちらの動画で」と話すタイミングで表示させると効果的です。
【終了画面】
動画の最後5秒〜20秒間に表示できる画面です。ここに「次におすすめの動画」「最新の動画」「チャンネル登録ボタン」を設置できます。視聴者が動画を見終わったときに他の動画へ誘導することで、離脱を防げます。
YouTubeのSEO対策のおすすめツール
YouTubeアナリティクス
YouTubeアナリティクスはYouTubeの公式機能です。視聴者がどこから来たか(トラフィックソース)、どんな検索キーワードで動画にたどり着いたか、視聴者維持率(動画をどれだけ長く見たか)などが分かります。「なぜこの動画は伸びたのか」「なぜこの動画はダメだったのか」を分析し、改善しましょう。
vidIQ
有名なSEO分析ツールです。 ブラウザに追加して使います。 ライバルの動画がどんなタグを使っているか見たり、キーワードの需要や競争率を点数で表示してくれたりします。
ラッコキーワード
キーワード選定に役立つツールです。 YouTubeのサジェストキーワードを大量に一覧表示してくれます。 どんなキーワードが検索されているか、ネタ探しのヒントをたくさん見つけることができます。
Googleトレンド
Googleが提供するツールで、世の中で今どんな言葉が検索されているか、その流行(トレンド)をグラフで見ることができます。 季節ネタや、急上昇しているキーワードを探すのに役立ちます。
まとめ
以上です。