YouTubeでマイクが重要な理由
音質が悪いと離脱される
視聴者は音質がよくないと動画からすぐに離脱します。
例えば、以下のような音はストレスを与えます。
・「サー」というノイズがずっと入っている
・「ボフッ」という息の音がうるさい
・声が反響してキンキンする
どんなに映像がキレイで内容が面白くても、音が悪いだけで視聴者は動画を閉じます。
内蔵マイクには限界がある
スマホやカメラには内蔵マイクが付いています。 しかし、これらは声を録るためではなく、その場の音を全部録るために設計されています。自分の声だけでなく、エアコンの運転音、PCのファンノイズ、外の車の音まで、すべてを拾ってしまいます。 結果として、一番大事な声が埋もれてしまうのです。
YouTube用のマイクの種類
YouTube用のマイクは5つに分けられます。
ピンマイク

服の襟元や胸元に取り付ける、小さなマイクです。 口元に近いため、自分の声をはっきりと拾うことができます。 両手が自由に使えるのがメリットです。ケーブルでカメラやスマホとつなぐ「有線タイプ」と、電波で飛ばす「ワイヤレスタイプ」があります。
【おすすめな人】
・料理動画やDIY、フィットネス動画など、両手を使いながら話す人
・カメラから離れた場所で話すことが多い人
・インタビューや対談動画を撮る人(2人用のモデルも多い)
ガンマイク(ショットガンマイク)

カメラやスマホの上に取り付ける、細長いマイクです。 マイクを向けた方向の音を集中的に拾う特徴があります。 周囲の余計な雑音を減らすことができます。屋外で使う場合は、風の音を防ぐ「ウィンドスクリーン(通称もふもふ)」が必須です。
【おすすめな人】
・Vlogや旅行動画、街歩き動画を撮る人
・屋外での撮影や、イベント会場など騒がしい場所で撮る人
・マイクを映像に映したくない人(カメラの上なので映り込まない)
ダイナミックマイク

カラオケやライブハウスでも使われる、丈夫なマイクです。 近くの音だけを拾い、周囲の雑音を拾いにくい特徴があります。 エアコンの音や部屋の反響音を抑えたい場合に適しています。
【おすすめな人】
・ゲーム実況やラジオ配信を録る人
・「歌ってみた」動画を撮る人
・防音対策が完璧ではない部屋で録音する人
ヘッドセットマイク

ヘッドホンとマイクが一体になったタイプです。マイクが常に口元に固定されるため、顔を動かしても声の大きさが変わりません。ゲーム音を聞きながら、同時に自分の声を録音できます。ゲーム実況者がよく使っています。
【おすすめな人】
・ゲーム実況をする人
・オンライン会議やウェビナーを録画する人
ASMRマイク

ASMR用のマイクです。ASMRとは、ささやき声や咀嚼音、モノが触れ合う音など、聴覚を刺激する心地よい音のことです。人間が聞く音に近い、立体的な音を録音できます。一般的な撮影には向いていません。
【おすすめな人】
・ASMR動画撮る人
YouTube用のマイクの選び方
マイクを選ぶときのポイントをお伝えします。
撮影シーンで選ぶ
どこで撮影するかでマイクを選びましょう。
動き回るならピンマイク(特にワイヤレス)が適しています。
室内でのゲーム実況やトークがメインならUSBマイクがおすすめ。
外でVlogを撮るならショットガンマイクがいいです。
接続する機材で選ぶ
マイクを何につなぐかを確認しましょう。
PCならUSBマイクがいいでしょう。
スマホは、接続端子(ライトニング、USB-C、イヤホンジャック)に合うマイクを選ぶ必要があります。
カメラ(一眼レフなど)なら、ショットガンマイクやピンマイクを選びます。
撮りたい音で選ぶ
どんな音を録りたいかで選びます。
自分の声だけをクリアに録りたい場合は、口元に近づけて使うピンマイクやダイナミックマイクが向いています。 料理動画や商品レビューなど、声がメインの動画に適しています。
その場の臨場感や環境音も録りたい場合は、感度が高いガンマイクが適しています。 声だけでなく周囲の音も適度に拾うため、Vlogなどで現場の雰囲気を伝えやすくなります。
最初は手頃な価格のマイクを買う
高価なマイクほど高性能ですが、最初は5千円〜1万円程度のものでも十分です。 スマホの内蔵マイクとは比べ物にならないほど音質がよくなります。 まずは手頃な価格のマイクから始めてみましょう。
YouTube用のおすすめマイク【ピンマイク】
おすすめのピンマイクを3つ紹介します。
BOYA BY-M1

コスパ抜群の人気の有線ピンマイクです。 めちゃめちゃ安いのに音質がいいです。ケーブルが6メートルと長いのも特徴です。 まずは安く試したい、という初心者にぴったり。
RODE ロード SmartLav+

スマホ撮影の定番のピンマイクです。プロの現場でも使われるRODE製で、クリアな音質で撮れます。主にスマホに接続して使います。少し高価です。スマホに接続して撮影をしたい人におすすめ。
DJI Mic

ワイヤレスピンマイクの決定版です。充電ケースが付いているため、持ち運びや管理が簡単です。音質もクリアで、プロのVloggerにも愛用されています。 価格は高いですが、音質にこだわりたい方におすすめです。
YouTube用のおすすめマイク【ガンマイク】
RODE VideoMicro

Vlog用マイクの入門機として、世界中で絶大な人気を誇るマイクです。 コンパクトで軽量ながら音質はクリア。 カメラの電力で動作するため、電池が不要です。価格も比較的安く、選んで間違いない定番モデルです。
RODE VideoMic GO II

上記のVideoMicroの多機能モデルです。USB-C端子を搭載しています。 これにより、カメラだけでなくPCやスマホにも接続が可能です。 つまり、Vlog撮影だけでなく、PCでのナレーション録りにも使えます。音質もさらに上がっています。
Sennheiser 400-II

ドイツの老舗音響メーカーのゼンハイザーのガンマイクです。 コンパクトなボディに、プロ向けの機能が詰まっています。 風切り音を防ぐ「ウィンドスクリーン」を内蔵しているのが特徴です。 マイク本体にヘッドホン端子があり、録音中の音を直接確認できます。 高価ですが、音質と機能性に妥協したくない人におすすめです。
YouTube用のおすすめマイク【ダイナミックマイク】
SHURE MV7+

ゲーム実況者や配信者から絶大な支持を集める定番マイクです。 USB接続と、プロ機材用のXLR接続の両方に対応しています。音質はかなりクリアで、専用アプリで音質の調整も可能です。
RODE PodMic USB

ポッドキャスト配信のために設計されたマイクです。 人の声を録ることに特化しています。 USB-CケーブルでPCやスマホに直接接続でき、手軽にプロ品質のナレーションを録音できます。 マイク本体にヘッドホン端子があり、自分の声を直接確認できるのもいいです。トークメインの動画や、ラジオ風の配信をしたい人におすすめです。
Audio-Technica AT2040USB

日本の老舗音響メーカー、オーディオテクニカのダイナミックマイクです。 クリアな音質が特徴で、不要なノイズを抑えつつ、声の芯をしっかりと捉えます。デザインもシンプルで、どんなデスクにも馴染みやすいです。 マイク本体の操作も直感的で使いやすいです。手頃な価格のUSBマイクを探している人におすすめです。
YouTube用のおすすめマイク【ヘッドセットマイク】
Razer BlackShark V2

スポーツ選手やゲーム配信者から高い支持を得ている、定番の有線ヘッドセットです。マイクは取り外し可能で、不要な時は外して高音質なヘッドホンとしても使えます。 付属のUSBサウンドカード経由でPCに接続すれば、ノイズを抑えたクリアな録音が可能です。価格に対して性能が高いです。初めてゲーム実況をする人におすすめ。
Logitech G PRO X 2 LIGHTSPEED

プロゲーマーと共同開発された、ワイヤレスタイプの高性能モデルです。 マイク性能に力を入れており、「Blue VO!CE」という技術で、自分の声をリアルタイムでクリアに調整できます。 長時間のゲームプレイや配信でも疲れにくいです。
SteelSeries Arctis Nova 7

快適な装着感とスタイリッシュなデザインで人気のシリーズです。 マイクは「ClearCast AIノイズキャンセリング」に対応しており、キーボードの打鍵音や環境音をAIが判断して低減してくれます。 マイクを使わないときは本体に完全に収納できるため、見た目もスッキリします。
YouTube用のおすすめマイク【ASMRマイク】
TASCAM DR-07X

この製品は厳密にはマイク単体ではなく、「リニアPCMレコーダー」と呼ばれる録音機材です。 しかし、本体に搭載されているマイクが高感度で高音質なため、多くのASMR配信者に入門機として愛用されています。本体だけで録音でき、設定も簡単です。マイクの向きを変えられるため、音の広がりを調整できます。 まずは手軽にASMR動画を始めてみたい人におすすめです。
3Dio Free Space

ASMR動画で最もよく見かける、人間の耳の形をしたマイクです。左右の耳にマイクが内蔵されており、人間が実際に両耳で音を聞くのと同じ状況を再現します。 これにより、視聴者がイヤホンで聞くと、上下左右、前後からの音を立体的に感じられ、臨場感と没入感を生み出します。
YouTube用のおすすめマイク【iPhone】
iPhone用のマイクを紹介します。
※購入前に自分のiPhoneの接続端子を必ず確認しましょう。
RODE VideoMic Me-L

iPhoneのLightning端子に直接差し込む、コンパクトなガンマイクです。 Vlog撮影の定番RODE製で、音質は間違いありません。 iPhone本体にしっかり固定され、狙った方向の音をクリアに拾います。 背面にはイヤホンジャックがあり、録音中の音を確認できます。
Shure MV88+ Video Kit

音質に徹底的にこだわりたい人向けの、高音質なステレオマイクです。 プロ用機材も手がけるShure製で、音楽の録音にも使えるほど高性能です。専用アプリと連携し、音の拾い方を変えられるのが特徴です。 Vlog撮影、インタビュー、楽器演奏まで幅広く対応できます。
DJI Mic

プロのVloggerから絶大な支持を得ている、高品質なワイヤレスマイクです。 音質がクリアなのはもちろん、使い勝手が抜群に良いです。 受信機側にLightningとUSB-Cの両方のアダプタが付属しているモデルが多いです。 iPhoneを買い替えても長く使い続けたい人、音質と利便性の両方を求める人におすすめです。
YouTube用のマイクを使うときのコツ
マイク使うときのコツをお伝えします。
高価なマイクを買っても、使い方が間違っていると音質は良くなりません。 逆に、安いマイクでも使い方次第でプロのような音質に近づけます。
マイクと口元の距離を近づける
音質を良くする最大のコツは、マイクと口元の距離です。 これが一番重要です。 マイクが口元から遠いと、声が小さく録音されてしまいます。 後から音量を上げると、声と一緒に「サー」というノイズまで大きくなります。
また、部屋の反響音も拾ってしまいます。 目安として、ピンマイクは胸元に、USBマイクやダイナミックマイクは口から15cm〜30cm以内に設置しましょう。 マイクを口元に近づけるだけで、声は太くクリアになります。
入力レベル(ゲイン)を適切に調整する
録音する声の大きさ(入力レベル、またはゲイン)を調整しましょう。 レベルが大きすぎると「音割れ」が発生します。 「バリバリ」と歪んだ音は、後から修正することができません。 逆にレベルが小さすぎると、前述の通りノイズも一緒に録音されます。 録音機材のメーターを見ながら、自分が一番大きな声を出した時でも、メーターが赤く振り切れない(0dBを超えない)ように調整するのがコツです。
ノイズ対策をする
録音中は、できるだけ不要な音を減らしましょう。 マイクは高性能なので、あなたが思っている以上に周囲の音を拾っています。
・エアコンや空気清浄機、扇風機は録音中だけ止める。
・PCのファンの音がマイクに入らないよう、マイクの向きやPCの置き場所を工夫する。
・窓を閉めて、外の車の音や救急車の音を遮断する。
・机を揺らしたり、キーボードを強く叩いたりする音もマイクに入る。
こうした小さな工夫が、クリアな音質につながります。
「吹かれ」を防ぐアイテムを使う
マイクに息が強く当たると「ボフッ」や「フッ」というノイズが入ります。 これを「吹かれ」と呼びます。 これを防ぐのがポップガードやウィンドスクリーンです。 室内でUSBマイクなどを使う場合は、マイクの前にポップガードを設置しましょう。 屋外でガンマイクやピンマイクを使う場合は、マイクにスポンジやもふもふ(風防)を装着してください。
まとめ
以上です。