YouTubeの著作権とは?
著作権とは、著作物を作った人が持っている権利のことです。著作物とは、音楽、絵画、イラストなどのことです。他人の著作物を、許可なく勝手に使うことは法律で禁止されています。
Youtubeのクリエイターはこの著作権を必ず守る必要があります。
著作物の例
著作物とは、人が考えたり感じたりしたことを、形として表現した作品のことです。
例を挙げます。
- 音楽(曲、歌詞)
- 動画(映画、アニメ、テレビ番組、ドラマ、個人の投稿動画)
- 画像(イラスト、写真、絵画、漫画)
- 文章(小説、ブログ記事、脚本)
- ゲーム(ゲーム画面、プログラム)
- ダンスの振付
これらは、作った人の許可なく勝手に使うことはできません。
もし他人が作ったものを利用したい時は、必ず許可を取る必要があります。
YouTubeで著作権侵害をするとどうなる?
著作権侵害の警告
Youtubeで著作権を侵害してしまうと、ペナルティが課されます。 まず「著作権侵害の警告」という通知がYoutubeから届きます。 これは「あなたはルール違反をしましたよ」というイエローカードのようなものです。 初めての警告でも、1週間は動画の投稿やライブ配信ができなくなるなどの制限がかかります。
収益の剥奪
YouTubeにはContent IDという自動チェックシステムがあります。 これは、著作権者が登録した作品が、他の動画で使われていないかを自動で探す仕組みです。
もし、あなたの動画がContent IDに引っかかった場合、いくつかの措置が取られます。 例えば、動画に広告が強制的に表示され、その収益がすべて著作権者に渡ることがあります。また、動画が特定の国でブロックされたり、音声がミュートにされたりすることもあります。
チャンネルが停止される
著作権侵害の警告は、蓄積されていきます。 もし警告を90日以内に3回受けてしまうと、アカウントは削除されます。 今までに投稿した動画は全て消えるし、登録者も失うことになります。
YouTubeで著作権侵害になる例
音楽の無断使用
音楽の無断使用とは、CDやダウンロードしたアーティストの楽曲を、そのまま動画のBGMに使うことです。 「好きな曲だから」という理由だけでは使えません。また、カラオケ店で録音した音源を無断で使うことも著作権侵害にあたります。
音楽には「作詞・作曲家の権利」と「レコード会社やアーティストの権利(原盤権)」があります。 JASRACなどの団体が許可していても、原盤権の許可がなければ使えません。 YouTubeで使うには、両方の許可が必要です。 「好きな曲だから」という理由で使うのはやめましょう。
映画やアニメの無断アップロード
映画やアニメの本編を、そのまま、あるいは短く編集して投稿することです。これは「違法アップロード」と呼ばれる行為で、著作権侵害になります。 「ネタバレ」「考察」「レビュー」と称していても、映像を使いすぎれば違反になります。また、公式の予告編であっても、自分でダウンロードして再投稿するのはNGです。
テレビ番組の切り抜き
テレビで放送されたドラマ、バラエティ、ニュース、スポーツ中継など。 これらを録画して、切り抜いて投稿するのも著作権侵害です。 たとえ数秒の短いクリップであっても、テレビ局や制作会社の権利を侵害しています。 最近は、こうした切り抜き動画に対する監視がかなり厳しくなってます。
YouTubeで著作権を守る方法
著作権フリーの素材を使う
最も安全な方法は、「著作権フリー」と明記された素材を使うことです。
ただし、著作権フリーといっても、利用規約は確認しましょう。「商用利用はOKか」「クレジット表記は必要か」「加工はOKか」など。 ルールを守って正しく使うことが大切です。
YouTubeオーディオライブラリを活用する
YouTubeは、公式に使える音楽や効果音を用意しています。 それがYouTubeオーディオライブラリです。 ここにある音源は、Youtube動画であれば安心して使えます。 収益化も問題なくできます。
引用
「引用」というルールを守れば、他人の作品を使える場合があります。 しかし、Youtubeでの引用は条件がかなり厳しいです。 「自分の動画がメインで、引用部分は少しだけ」「どこからどこまでが引用かハッキリと分かる」「引用した作品の出所(作者名やタイトル)を明記すること」などの決まりがあります。これらの条件を一つでも満たさないと、引用とは認められず、著作権侵害になります。
YouTubeで著作権侵害の警告を受けたときの対処法
警告の内容をまず確認する
もし警告が来てしまったら、慌てずに内容を確認しましょう。 どの動画の、どの部分が、誰の著作権を侵害しているのかが書かれています。 「Content IDの申し立て」なのか「著作権侵害の警告」なのかも重要です。
異議申し立てをする
もし「これは絶対に間違いだ」と確信がある場合は、異議申し立てができます。
例えば、以下のようなケースです。
- 自分でライセンス(使用許可)を正しく持っている場合
- 著作権フリーの素材を使っている場合
- パブリックドメイン(著作権が消滅した作品)である場合。
ただし、根拠のない嘘の申し立てをすると、ペナルティがさらに重くなる可能性があります。 本当に自信がある場合のみやりましょう。
該当の動画を削除する
自分が明らかに著作権を侵害していた場合。 または、異議申し立てをする自信がない場合。 一番簡単な対処法は、該当する部分を編集でカットするか、動画自体を削除することです。
ただし、動画を削除しても「著作権侵害の警告」そのものが消えるわけではありません。 警告のペナルティ(90日間)は残ることがあります。
YouTubeの著作権違反で逮捕された例
ファスト映画の逮捕事例
2021年に、大きなニュースになった事件です。 ファスト映画とは、映画本編を10分程度に無断で編集し、結末まで解説する動画のことです。これらを投稿していたグループが、著作権法違反の疑いで逮捕されました。彼らは広告収益を得ていましたが、映画会社に甚大な損害を与えました。
アニメの無断アップロード
アニメの映像を無断で使い、セリフや展開を文字で紹介する「ネタバレ動画」。 こうした動画を投稿していた人物が、2022年以降、相次いで逮捕されています。 「切り抜きだから」「静止画だから」といった言い訳は通用しません。 権利者団体や制作会社は、監視を強めており、悪質な違反には厳しく対応しています。 逮捕されれば、罰金や懲役刑が科される可能性があります。
YouTubeの著作権のよくある質問
歌ってみた動画は著作権侵害になる?
歌ってみた動画は、少し複雑です。 楽曲の著作権については、Youtubeが包括契約を結んでいるため、多くの場合は問題ありません。 しかし、CDや配信のカラオケ音源には原盤権があります。 この音源を無断で使うと、レコード会社の権利を侵害します。 安全に「歌ってみた」をするには、アカペラで歌うか、自分で演奏した音源、または「使用OK」と許可されたカラオケ音源を使う必要があります。
ゲーム実況は著作権侵害になる?
ゲームも著作物です。 ゲーム実況をする際は、本来は許可が必要です。 しかし、最近は宣伝効果を期待して、多くのゲーム会社が「配信ガイドライン」を公開しています。 「このゲームは配信OK」「収益化OK」「ここまでならネタバレOK」といったルールです。 配信する前に、必ずそのゲームのガイドラインを確認してください。 ガイドラインがないゲーム、または配信禁止と書かれているゲームを実況するのは危険です。
数秒以内なら著作権侵害をしてもいい?
いえ、NGです。「音楽は5秒以内ならセーフ」「映像は2秒までならOK」といった噂があります。 これは間違った情報です。 著作権法には「何秒以内なら使って良い」という秒数のルールはありません。 たとえ1秒であっても、他人の作品を無断で使えば著作権侵害になる可能性があります。 秒数で判断するのではなく、権利者の許可があるかどうかで判断してください。
まとめ
以上です。